2016年4月10日日曜日

ツイストペアケーブル(LANケーブル)

ケーブルの種類

ツイストペアケーブル

8本の芯線を2本ずつより合わせて4対(4ペア)とし、その周りを塩化ビニルなどで覆っている。「より対線」
  • UTP(Unshielded Twisted-Pair)
  • STP(Shielded Twisted-Pair)
STPは中の銅線をアルミで覆ったもの。
カテゴリ7は必ずSTPケーブルになるが、他の規格でも工場などノイズの入りやすい場所でSTPケーブルを使われる事がある。
カテゴリ 伝送速度 最大周波数 適用範囲 備考
1 20kbps 規定なし 電話線(4線2対) コネクタはRJ-11
2 4Mbps 1MHz ISDN、デジタルPBX 低速データ通信用 コネクタはLANと同じRJ-45 ISDNはDSUとTA又はTAとTA接続部分の意味
3 16Mbps 16MHz 10base-T、トークンリング  
4 20Mbps 20MHz トークンリング(16Mbps)  
5 100Mbps 100MHz 100Base-TX  
5e 1Gbps 100MHz 1000Base-T  
6 1.2Gbps 250MHz 1000Base-T、10GBase-T 最大ケーブル長55m
6a 10Gbps 500MHz 10Gbase-T Cat6よりも安定した10Gbpsの通信
7 10Gbps 600MHz 10GBase-T STPケーブル

イーサネット規格とケーブル規格
LANケーブルには、上表にあるカテゴリ3以上のケーブル規格が対応している。自分の使用する機器が対応しているイーサネット規格に応じて、選択できるケーブル規格が異なる。
例えば・・光回線1Gbpsのプランで、1000BASE-T対応の機器を利用していても、
カテゴリ3のケーブルを使用すると1Gbpsに近い速度は期待できないどころか、通信自体ができない恐れがある。
イーサネット規格とケーブル規格
T568-AとT568-Bの中、日本で主に使われているのはT568-B
画像は上がストレートケーブル、下がクロスケーブル。
1000BASE-TXはIEEE 802.3の規格ではない。対応機器はほとんど見かけない。
10GBASE-Tのケーブル結線を一応入れたが自信がない。
ピンの順番は以下画像のように、ケーブルを左にしてつまみが裏になった状態で
上が1、一番下が8。

余談:プロバイダから送られてくるADSLモデムやONU(それぞれルータ一体型を含む)に付いてくるLANケーブル

RJ-45コネクタのピン番号
 
クロスケーブルの用途  MDIとMDI-X
ツイストペアケーブルの配線を行う場合にストレートケーブルとクロスケーブルのどちらを使用するかは、
接続する機器のコネクタ(差し込み口)がMDIかMDI-Xかによって決まる。
MDI:Media Dependent Interface
MDI-X:Media Dependent Interface X




パソコン
(MDI)

ルーター
(MDI)

ハブ
通常ポート
(MDI-X)

ハブ
カスケードポート
(MDI)

AUTO MDI/
MDI-X 有効
ハブ

パソコン(MDI)

クロス

クロス

ストレート


ストレート・クロス

ルーター(MDI)

クロス

クロス

ストレート


ストレート・クロス

ハブ
通常ポート(MDI-X)

ストレート

ストレート

クロス

ストレート

ストレート・クロス

ハブ
カスケードポート(MDI)



ストレート

クロス※

ストレート・クロス

AUTO MDI/MDI-X 有効
ハブ

ストレート・クロス

ストレート・クロス

ストレート・クロス

ストレート・クロス

ストレート・クロス
※ハブのカスケードポート同士をつなぐよりは片方を通常ポートにしてストレートケーブルでつなぐ方が正しい使い方らしい。