ケーブルの種類
ツイストペアケーブル
8本の芯線を2本ずつより合わせて4対(4ペア)とし、その周りを塩化ビニルなどで覆っている。「より対線」- UTP(Unshielded Twisted-Pair)
- STP(Shielded Twisted-Pair)
カテゴリ7は必ずSTPケーブルになるが、他の規格でも工場などノイズの入りやすい場所でSTPケーブルを使われる事がある。
カテゴリ | 伝送速度 | 最大周波数 | 適用範囲 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 20kbps | 規定なし | 電話線(4線2対) | コネクタはRJ-11 |
2 | 4Mbps | 1MHz | ISDN、デジタルPBX 低速データ通信用 | コネクタはLANと同じRJ-45 ISDNはDSUとTA又はTAとTA接続部分の意味 |
3 | 16Mbps | 16MHz | 10base-T、トークンリング | |
4 | 20Mbps | 20MHz | トークンリング(16Mbps) | |
5 | 100Mbps | 100MHz | 100Base-TX | |
5e | 1Gbps | 100MHz | 1000Base-T | |
6 | 1.2Gbps | 250MHz | 1000Base-T、10GBase-T | 最大ケーブル長55m |
6a | 10Gbps | 500MHz | 10Gbase-T | Cat6よりも安定した10Gbpsの通信 |
7 | 10Gbps | 600MHz | 10GBase-T | STPケーブル |
イーサネット規格とケーブル規格
LANケーブルには、上表にあるカテゴリ3以上のケーブル規格が対応している。自分の使用する機器が対応しているイーサネット規格に応じて、選択できるケーブル規格が異なる。例えば・・光回線1Gbpsのプランで、1000BASE-T対応の機器を利用していても、
カテゴリ3のケーブルを使用すると1Gbpsに近い速度は期待できないどころか、通信自体ができない恐れがある。
イーサネット規格とケーブル規格 |
画像は上がストレートケーブル、下がクロスケーブル。
1000BASE-TXはIEEE 802.3の規格ではない。対応機器はほとんど見かけない。
10GBASE-Tのケーブル結線を一応入れたが自信がない。
ピンの順番は以下画像のように、ケーブルを左にしてつまみが裏になった状態で
上が1、一番下が8。
余談:プロバイダから送られてくるADSLモデムやONU(それぞれルータ一体型を含む)に付いてくるLANケーブル
RJ-45コネクタのピン番号 |
クロスケーブルの用途 MDIとMDI-X
ツイストペアケーブルの配線を行う場合にストレートケーブルとクロスケーブルのどちらを使用するかは、接続する機器のコネクタ(差し込み口)がMDIかMDI-Xかによって決まる。
MDI:Media Dependent Interface
MDI-X:Media Dependent Interface X
パソコン (MDI) | ルーター (MDI) | ハブ 通常ポート (MDI-X) | ハブ カスケードポート (MDI) | AUTO MDI/ MDI-X 有効 ハブ | |
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パソコン(MDI) | クロス | クロス | ストレート | ー | ストレート・クロス |
ルーター(MDI) | クロス | クロス | ストレート | ー | ストレート・クロス |
ハブ 通常ポート(MDI-X) | ストレート | ストレート | クロス | ストレート | ストレート・クロス |
ハブ カスケードポート(MDI) | ー | ー | ストレート | クロス※ | ストレート・クロス |
AUTO MDI/MDI-X 有効 ハブ | ストレート・クロス | ストレート・クロス | ストレート・クロス | ストレート・クロス | ストレート・クロス |